仙台での講演会&スケート靴の開発

こんにちは!小塚崇彦です。

 

少し時間が経ってしまいましたが、今月24日は仙台に行っていました。

『元オリンピアンから学ぶ 世界との戦い方
 ~ゴール設定、スケジューリングから、日々の心構えまで~』

というタイトルで、北京五輪、ロンドン五輪に出場された
元水泳選手の伊藤華英さんと一緒に講演会をしてきました。

 

主催のINTILAQ東北イノベーションセンターさんは、起業家の育成・支援を行っていて、
ビジネスとスポーツには通じるものがある、という考えを持っておられます。

そこで、選手の頃にどんなことに取り組んでいたかを話してきました。

固い場なのかなと思っていましたが、雰囲気も良くて楽しいイベントでした。

 

 

スポーツもビジネスも、周りの人とチームになってやっていくものなので
共通点はすごくあるんですね。

特に、周りの人の声に耳を傾けることはとても大切です。

 

伊藤さんにも小塚にも、オリンピックに出場できた経験、出場できなかった経験の両方があります。

出場できなかった時、どうやって次に気持ちを持っていくか、
周りの人に掛けてもらった言葉の中で
心に残ったものは何だったか、という話もしました。

 

小塚の場合、ソチ五輪出場を逃した当時は悔しかったし、とにかく虚無感しかありませんでした。
(これは伊藤さんとも意見が一致しましたね。)

 

今となっては、この経験をしたことで
同じような状況の人に、どう声を掛けてあげたらいいのかが少しは分かりますし、
出場できた人、出来なかった人、両方の気持ちを知っていることが今後に役立てていけます。

 

伊藤さんは2004年アテネ五輪の出場を逃したとき、
『フジヤマのトビウオ』と呼ばれた古橋さんに声を掛けてもらって
それまでただ好きという気持ちだけでやってきた競技を、自分の中で見つめ直すことができたそうです。

 

また、伊藤さんは、
「ここで辞めたら、水泳だけじゃなくて人生でも途中でやめるようになってしまう」
とも思ったそうです。

その気持ちが、北京五輪、ロンドン五輪の出場に繋がったんですね。

 

一つのことを成し得る力は、オリンピアンは非常に強いものを持っていると思います。

成功しても失敗しても、やりきる、やり抜く、それから次に行く、ということは
スポーツでもビジネスでも大切なことなのではないかなと感じました。

 

 

フィギュアスケーターのスケート人生ってとても短くて
10年ほど前は大学卒業の22歳で辞める人が大半でしたが、
近年ようやく、納得いくまでやりきれる環境が出来つつあります。

織田信成くんや僕など20代後半まで現役を続ける選手が少しずつ現れて、
髙橋大輔さんに至っては30代で現役復帰しますしね。

 

こういった、大きな目標を立ててそれに向かって努力することや
一つのことをやり抜いて次のステップへつなげる大切さは
アスリートが伝えていくべき重要なことですが、
セカンドキャリアでこれがあまり出来ていない人もいます。

 

小塚の場合は、トヨタ自動車にセカンドキャリアづくりをサポートしていただいていますが、
これは上司や周りの人が協力してくださったおかげで、
メディアやイベントに出やすくなり、オリンピアンとしていろんな話をすることができています。

『その人にしかできないこと』というものがオリンピアンには絶対あると思うので、
2020東京五輪に向けて、選手としてやってきたことを
ビジネスにうまく生かせるアスリートがもっと増えると良いなと思います。

 

 

ところで、この講演会のあった会場はとても面白い施設で
東日本大震災の後に、当時のカタール首長から贈られた義援金でできたそうです。

3Dプリンターやレーザー加工の機械など最新の機器が色々ありました。

起業家の思いやアイデアを形にする場所になっていて、
「いいなー!!僕も使いたい!!!」とワクワクしていました。

 

 

 

24日の仙台ではその講演会の後、スケート靴の開発について打合せもしてきました。

実はKOZUKA BLADESを開発するよりもずっと前から
靴(ブーツの部分)を作りたいと思っていて、
広島国際大学の先生を始め、賛同してくださる方が集まってきています。

 

今回お会いした靴の卸業をメインでされている企業の社長(靴職人さんでもあります)に、
小塚の履いている靴を見せると
「こんなので滑ってるの?」と驚かれました。

それくらいスケートの道具ってまだまだ進化していなくて、古い部分が多いんですね。
(ブレードのときも同じようなことを言われました…)

新しい技術や柔軟な発想を持っている方で、これから一緒に
色々な方と取り組んでいくのが楽しみです。

アッパーとソールのバランスとか、靴ヒモとか、
色々なアドバイスをもらったので、たくさんメモして帰ってきました。

 

 

今回の講演会で話した、チームで取り組むビジネスって
まさにこれだなーと思います。

打合せでも講演会と同じことを話していた気がします!

 

 

仙台では、11月24日(土)にNHK文化センター仙台教室で
『銀盤解説』があるので、またすぐ行きます。ぜひ来てくださいね。

 

 

 

さて、29日はフジサンケイクラシックゴルフのプロアマトーナメントに
スピードスケートの加藤条治さんと参加したり、今週はゴルフウィークです!

 

では、また!