86レース鈴鹿大会を欠場することになりました

2018.10.21

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スポーツ

こんにちは、小塚崇彦です。

 

この度10月27日に鈴鹿サーキットで開催される86/BRZレースに出場する予定でしたが、
欠場することになりました。

 

急なことで驚いた方もいらっしゃると思いますが、経緯をご説明します。

 

9月末に行われた86/BRZ ワンメイクレースもてぎ大会にて、
小塚をサポートしてくれている埼玉トヨペットGreenBraveさんの車両に規定違反があったことが分かりました。

小塚が出場するのはクラブマンシリーズ(アマチュア向けのクラス)なのですが、
この処分は、プロドライバー向けのプロフェッショナルシリーズでの出来事です。

 

今回の出来事によって、ずっと教えて頂いていた蜜山さんとチームへの1年間の出場停止という処分が下されることになりました。

 

フィギュアスケートのドーピング検査と同じで、毎回レース後には車両の検査が行われています。

今回の違反内容は、ドーピングに例えると市販の風邪薬やサプリメントで引っかかってしまった、
思ってもみない所で引っかかってしまった、そんな状況です。

決して、速くしてやろうとか不正をしてまでというような気持ちは全然なかった、、、とはいえ違反は違反です。

 

この処分はチーム全体として受け止めるべきだと思い、チームの一員として小塚も出場を見合わせます。
楽しみにして下さっていた方には、大変申し訳なく思います。

 

これから1年間は「埼玉トヨペットGreenBrave」というチーム名で、
86/BRZワンメイクレースに出場することは出来ません。

ただ、チーム名を変更し、小塚崇彦個人として出場するなどの方法もなくはないそうで、

落ち込んでいるメカニックの人たちやスタッフを励ますために、
何より観戦を楽しみにしてくれているファンの皆さんに、小塚だけでも出て欲しい、という話もありました。

それで皆さんの気持ちが癒えるのなら、とも考えました。

しかし小塚としては、これまでチームの一員として活動してきて、今回チームとして処分が下されたものに対して、
自分一人が特別扱いされて出るのもおかしな話だと思います。

 

小塚がレースに出るのは「モータースポーツってどういう魅力があるのか、
スポーツとしてのカーレースを体感して伝えたい」と思ったからです。

普段からスポーツの「楽しさ」や「厳しさ」を伝えている身としては、小塚もチームの一員として、
今回の処分を真摯に受け止め、それから次に進むことがスポーツマンシップだと思ったので、
今回はチームと共に自粛するという決断に至りました。

 

練習もチームスタッフ・メカニックの皆さんのサポートのおかげで、とても良い方向に進んでいたので、
今回の判断は自分自身も悔しいです。

 

今回のことは以前ブログにも書いた、オリンピックの価値を表す3つのキーワード

「エクセレンス(卓越性)」、「フレンドシップ(友情)」、「リスペクト(敬意/尊重)」

のリスペクトの部分に、まずはつながってくる話だと思います。

無意識だったとはいえルールを守らなかったのだから処分を受けるのは当たり前のことです。

また、フレンドシップとしては、今回の一件でスタッフ・メカニックの人たちは落ち込んでいるかもしれないけれど、
目先の大会に出場して喜ばせてあげるのではなく、チームの一員として、同じ気持ちになって処分を受け止め、
次に向かっていくことこそがチームスポーツであり、本当のフレンドシップだと小塚は考えました。

 

この鈴鹿大会がシーズン最終戦でしたので、次戦は来シーズンになります。

どういう形で出場するのか全く見えていませんが、
今の小塚の気持ちとしてはレースへの出場は続けていきたいです。

大会にはしばらく出場できないけれど、来シーズンに向けて埼玉トヨペットGreenBraveさんの皆さんと話し合って、
一緒に作戦を練っていきたいです。

最善の方法を一緒に考えていくことがチームであり、友情であり、お互いの尊重だと思うんです。
最善を尽くす、という意味では卓越ですね。

来シーズンこそ、皆さんに良い走りが見せられるように、
コースに出たり、シュミレーターを使ったり、引き続き、少しずつでも練習を積んでいって、
次に出場する大会では、やっぱり「Green Braves 凄いね」と言われるように、
小塚自身も準備していきたいと思っているところです。

 

 

では、また。